獅子舞が終わるとそれぞれの家から祝儀を頂き保存会が目録を披露します。
披露するときの口上には言い回しは決まっていますが、二正寺久行さん。通称「ぜんすけさのぼく」の目録は天下一品で、長いにも長く、隣の祝儀を持ち上げたままの若連中も、おかしいやら腕が疲れるやらもう大変でした。
本人は「この程度ではまだまだ年期が足りん」と言ったとか言わなかったとか?
願念坊『面だら』が登場しました。
『面だら』は祭り欠かせない存在で獅子舞を盛り上げたり、時には踊りのじゃまするかのように踊ってみたり、道化者なのです。
顔を見ても解りますよね−。
小さな子供達にとっては大変恐い存在で、小さい頃、悪いことをするとよく「面だらが来るぞ!」と言われたことを思いをします。
獅子舞を見学に来た保育所の子供達も突然の「面だら」の登場に驚き一斉に泣き出しました。あんまりいじめちゃだめよ。   
『面だら』の一言 「俺の前で泣かなくなったらいちょまえだちゃ」
6年男子児童の一人天狗です。
「刀踊り」や「傘踊り」は足の動きなどの型は決まっていますが、天狗の舞には特に決まった型は無く、一人一人の個性で踊ります。4・5年生が6年生の踊りを真剣に見つめています。一人天狗が踊れるようになって「いちょまい」になるのです。
型が決まってないので気分が乗れば長く踊るんですよね....。
町内220戸全てを2日間で踊り廻ります。離れた家まで行く途中です。
獅子と天狗を先頭に男子児童、女子児童そして最後に御輿と続き「町廻り」のお囃子に合わせて踊り進みます。
これは通称「せど家通りです」
そういえば思い出しました。「沓掛エレジー」と言う歌がありました。
♪♪♪「諦めましょとて  ここまできたが  なぜに未練の上町(1区)かせど家(2区)通れば  灯りも消える  呼んでみたとて せんぼ無し......。」 ♪♪♪3区・4区もありますが長いので止めましょう。
昔は練習の後酒を酌み交わしながらこの唄を教えられたものです。
他にも「沓掛小唄」もあるよ!!
獅子舞には、小学4年生から6年生の児童が踊り手として参加しています。今年から参加した4年男子の舞です。それより小さな子供達も数年先に獅子舞を踊ることを楽しみにしていますが、それにも増してその日を楽しみにしているのは、両親やおじいちゃんおばあちゃんのようです。
今年は晴天に恵まれ低学年も元気よく踊っていました。
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町内でわっしょい!ワッショイ!