沓掛獅子舞の由来

 *ここに掲載した文章は、越前久松氏により編集された『沓掛村史』から引用させて頂きました。

ふるさとの獅子舞

 村の鎮守の神様の♪きょうはめでたいお祭り日♪ドンドンヒャララドンヒャララ♪朝から聞こえる笛太鼓。
昔、小学校で習った唱歌である。あの笛や太鼓の音は、鎮守の森だけでなく、村内の各家を回る神輿の
先導として、村内くまなく響き渡るのである。そしてその笛・太鼓の音に、大人も子供も心が弾むのである。
その心は沓掛に生まれた証しであり、村を離れた人たちにとっては、ふるさとの懐かしい思い出である。
 かつて戦地にあった人で、月夜の晩の歩哨勤務中に、ふと、ふるさとの秋祭りの日であることに気づき、
笛や太鼓の音が心の中に聞えて懐かしく思い、がんばらなきゃ、と勇気を振い起こしたという。また北海道
に移住した人たちの中にもこの獅子舞が忘れられなくて、黒部市と姉妹都市の根室市珸瑶瑁(ごようまい)
に住む中村源三郎氏らが、大正三年(一九一四)、歯舞地区にお寺が建てられた時、ふるさとの獅子舞を
奉納したのが好評だったので、同十二年に珸瑶瑁神社が建てられてからは、同社の獅子舞として今も伝え
られ、今は根室市の無形文化財に指定されている。
 沓掛に生まれ、沓掛に生きた人たちには、この獅子舞や笛・太鼓の音は、いついつまでもふるさとの思い
出として心に残るのであろう。

村人と獅子舞

この獅子舞の起源は明らかではない。
下新川地方で古いのは新屋(あらや)の獅子舞で、三五〇年程前に越後から伝えられたともいう。沓掛は、新屋の流れをくむともいわれ、古老の話では、青木のタメサという人から習ったといわれることからして、新屋から青木を経て沓掛に伝えられたとみられる。習った舞は五種類と伝えられるが、その後村人たちがいろいろとあみだして、今は二六種類にもなっている。『烏の横飛び』という天狗の動作は、佐右衛門という人が考えたもので、そのしぐさを考えている時、四〜五尺も飛び上って床板を踏み破り、けがをしたが、それでも舞い続けて完成したという。

また、田んぼの水の見回り中も舞いながら、新しい動作を考えるなど、いろいろな話が伝えられている。
「乱丸」の舞は、堀嶋栄作が上州(群馬県)で習って伝えたという。 こうした熱意は舞だけでなく、笛や
太鼓にも名人級といわれる人たちがいて、この笛・太鼓と一体となって舞う獅子舞は見事であったという。そして獅子舞といえば、いつの間にか沓掛ということになって、立野(たての)や荒俣(あらまた)・東三日市(ひがしみっかいち)等に伝えられ、また、経田(きょうでん)《魚津市》の八幡社御遷座の時には、中村久作・高村留次郎・桶口良吉・野村正平・沢岡繁次郎らが、数日間も泊り込みで教えたという。
 秋祭りの晩には、八幡社境内に芝居小屋がつくられ、青年団によって演じられる芝居と共に、全ての舞が踊られ、近隣の村々からの参観者も多く、参観者が出すハナ(祝儀)は、村人たちのハナと共に、芝居や獅子舞をもり上げた。こうした情景は戦後もしばらくの間は見られ、若者たちの意気込みと村人の団欒
も見られたが、時代の流れと共に今は、芝居は見られなくなった。
 しかし、獅子舞は百年以上も伝えられている。それは村人の憧れとも言うべき熱意もさることながら、獅子若連中といわれる青年たちと、小学生によって舞われることが要因である。沓掛に生まれ育つ小学生たちは、秋祭りともなれば当然のように舞うのである。そして、かつては小学生であった青年たちがその指導にあたる。村挙げての獅子舞の保存に努め、沓掛獅子舞保存会が発足した。

昭和55年 8月 富山県青年大会(於小矢部市)郷土芸能の部で受賞
昭和55年 9月 第19回富山県児童クラブ大会(於黒部市市民会館)に招待、小学生出演
昭和55年10月 富山県青年団協議会設立30周年記念(於富山市)に招待出演
昭和57年 秋  新農業構造改善事業完成記念映画に収録(岩波映画製作所)
昭和58年 5月 置県100年記念、いきいき富山獅子舞大競演会(於高岡市)に招待出演
                    (富山観光キャンペーン実施協議会長賞受賞)
昭和58年 8月 置県100年記念、富山県青年大会(於太閤山ランド)郷土芸能の部で
                                      最優秀賞受賞
昭和58年 9月 富山県レクリエーション大会(於宮野山)に招待出演
昭和58年11月 全国青年大会(於東京)に郷土芸能の部に富山県代表として参加
昭和58年11月 八尾町連合青年団30周年記念フェステバルに招待出演
昭和59年 7月 黒部市愛児保育園創立10周年記念式(ハワイの子供たち親善来園)
                                          に招待出演

昭和60年 8月 インドネシア舞踊団国際交流会(於黒部市市民会館)に招待出演
昭和61年 6月 黒部市JC10周年記念式(於黒部)に招待出演
昭和61年 6月 北信越3県校長会(於黒部)に児童会活動発表として小学生招待出演
昭和61年 8月 姉妹都市根室市スポーツ交流会(於黒部)に招待出演
昭和61年10月 全国JC大会(於富山市)に富山の郷土文化芸能紹介として招待出演

平成 7年11月 黒部市国際文化センター『コラーレ』(於黒部)の竣工式に招待出演 

平成14年11月 9日(土) 第2回地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会富山に招待出演
                  富山市芸術文化ホール(オーバードホール:富山市)

黒部市成人式のアトラクション
黒部市大布施公民館祭り

              などに多数出演

活動記録